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忍判「えふぴーのひとりごと」

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自粛ムードですが、

2008/12/22(Mon)09:15

世間は自粛ムード一色だが、招かれて「盛大な忘年会」に行って来た。
そも忘年会らしい忘年会は久し振りなので、大いに楽しみたいトコロなのだが、いくら酒の席ではブレイコーって言ったって、得意先関係者の前で醜態を晒すワケには行かない。
なので今回は、開始前に栄養ドリンク的なものと「ウコンの力」を仕込んで臨んだ。

「栄養ドリンク的なもの」はコンビニにある300円ほどのものだったので、目覚ましい効果はたいして感じられなかったが、「ウコンの力」の力には驚いた。
三次会酔い潰し専門のフィリピンパブで、煽られるままに幾度となくグラスを空けさせられたが、吐くこともなく酔い醒めもスッキリ。
たいしたものである。

そんなワケで、「盛大な忘年会」は途中「ビールピッチャーをそのまま飲み干す者」や「パンツを脱ごうとする者」などが現れながらも粛粛と進行し、二次会ではカラオケを大いに歌って行く歳を忘れた。

忘れたついでに、今何故か脇腹の打身が痛むのだが、その理由が定かでないのが気になる。
「覚えていない」は酔っ払いの免罪符なのである。





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あっち側、こっち側

2008/12/18(Thu)11:48

グーグルのビジネスモデルのみが「あっち側」で完結しているものであり、「こっち側」との繋がりで成り立つ他のIT企業とは、その部分で一線を画す。
この場合の、「あっち側」「こっち側」について説明を求められたら、なんと答えたらいいだろうか。

おそらく意図しているトコロの「あっち側」とは、「インターネット内」でのコト。
つまりグーグルのみがインターネット内での活動により完結するモデルであり、以外は現実社会との関わりによって成り立つモデルであると考えると、しっくり来る。
それは検索結果に連動した広告を表示する「アドワーズ」のことであり、楽天ショップやヤフオクといった、現実社会での物流があって初めて成り立つモデルとは「異質のもの」という線引きである。

そのグーグルも、「次」の戦略では大いに悩んでいるようだ。
まさか動画配信がココまで来るとは想定できず(そもそもサーバーに過大な負担のかかる「動画配信」は、永年レンタルサーバー業界では「御法度の禁じ手」であった)、先行のユーチューブを資金力にモノ言わせて買収してみたトコロで、ソコから先の収益モデルが確立出来ないでいる。

新機軸として打ち出した「ストリートビュー」も、各国でプライバシーの侵害を騒がれては成功は難しいだろう。
いずれにしてもこのテの「映像コンテンツ」というものは、受け手の時間を悪く言えば「浪費させる」ものであり、一日が24時間と限られている現実社会にあって、今以上の盛り上がりは難しいと思われる。
世の中そんなにヒマじゃないのである。


最近「ミクシィ」で、「自動ログイン」の設定にしているのに、やたらとログイン画面の広告を見せられる。
その動きに作為的なものを感じて、ひとり不快に思っていたのだが、「無料SNSに経営難の波」というネット配信記事を見て、妙に納得してしまった。
「魅力的なコンテンツでページビューを集め、その広告収入を収益源にする」という、ほとんどのウェブサイトで行なわれている手法が、「成り立たなくなってきている」というのだ。

確かに、ライブドアのトップページに表示される「新着ニュース」にカットインしてくる広告に、不快感は持っても好意は抱かないし、「今日ヤフーのトップに表示されていた広告バナーは何?」と聞かれても、ほとんどの人が答えられないだろう。
そんな、「効果の不確かなもの」に大枚叩くバブルは終わったのだ。

これからのモデルとは、有料でも利用したくなるほどの魅力あるコンテンツを備えて、「広く浅く課金するモデル」であると記事は締め括っている。
実際、ケータイから閲覧するモバイルコンテンツの多くは、「トップページ以外は有料(月額100円200円)」となっている。
これには、「料金の聴取を利用しているキャリア経由で行える」という利点が大きいだろう。
払うほうもその方がラクなのだ。
これがいちいちクレジットカード番号を聞かれたり、電子マネーを登録してそれには「なりすまし」防止のセキュリティが掛かっていて、では、登録が完了する前に萎えてしまうのである。

すると、「あらゆる場所から接続出来るウェブの世界」は、その優位性ゆえに「次世代のモデル」からは排除されてしまいそうである。
だいいち、そんなページばかりになってしまったら誰も「ネットサーフィン」なんてしなくなってしまう。

アメリカのグーグルに日本のヤフーが、検索窓を設けた便利な「ポータルサイト」事業を、「何故タダで提供しているのか?」というインターネット黎明期の素朴な疑問が、改めて問われてしまうのである。
こうなると、無料ブログサービスを提供しているFC2にアメーバ、特に、話題作りに芸能人ブログを多数誘致しているアメーバなどは、真っ先に「有料化」となりそうである。
そうなった場合、カネ払ってまでブログをしたいと、一体どれくらいのヒトが思うだろうか。

そんなワケで、「あっち側」にも不景気風が吹き始めた今日この頃、である。



No.577|FPComment(0)Trackback()

「F1」というビジネスモデルの崩壊

2008/12/16(Tue)07:38

週刊ポスト、今週の中吊り広告の見出しにこんなのがあった。

「ホンダのDNA」はどうなる?
「F1撤退!」本田宗一郎の“夢”が復活する日は来るか


まあ「煽り」専門の週刊誌中吊り広告。
記事の内容まで読んだワケではないし、ホンダのF1撤退を批判している内容でもなさそうなので、そんなに目くじらを立てるほどでもないのだが、ニュースを聞いた時から書きたかったネタなので、この際「ホンダのF1撤退」について書いておこうと思う。

もともとはバイク屋のオヤジである。
「バイク屋」というのも当てはまらないかもしれない。
戦後の復興期に、自転車に発電機のエンジンを積んだ文字通りの「原動機付き自転車」を作った。
これが好評で、お客の喜ぶ顔が見たくて、寝食を忘れて仕事をした、と自伝にある。
材料が無くて燃料タンクは湯たんぽだった、というのは有名なハナシ。
当時の車両が「もてぎ」の記念館にも展示してある。

その後「スーパーカブ」が大ヒット。
そしてモータースポーツ参戦を発表し、当時最高峰である「マン島レース」に出場。
出る前から否定的な意見の中、その結果も散々で、世間からいい笑い者になった。
しかし自伝では、そのヨーロッパのモータースポーツ界が、敗戦国の東洋人に「殊の外寛大で、好意的であった」と綴られている。

その印象は、その後のF1参戦(第1期)でも変わらない。
彼らの態度が硬化したのは、間違いなく参戦第2期。
セナ・プロストにマクラーレンで臨んだ黄金期以降ではないだろうか。

あの頃ホンダは、「してはいけないこと」をした。
まさに空気を読まなかった。
母国日本で、中嶋に、佐藤に勝利を期待するように、ブラジルにもイギリスにも「ご当地ドライバー」は居る。
それよりもなによりも、「世界最高のスポーツカーはフェラーリ」と信じて疑わない国民のイタリアですら、容赦しなかった。
明らかに「やりすぎ」である。

以降、度重なるルール改正により、ホンダが得意とするターボはじめ、エンジン周りの規制が厳しくなり、ホンダは勝てなくなった。
でもそれは、極東のイエローモンキーが物好きで参加したいと言う。
だから仲間に入れてやるという上からの目線から、「そうも言って居られなくなった」という変化の現れとも言える。
「味噌っ滓」ではなく「対等の相手」となったのだ。

そんな経緯を経たホンダのF1参戦第3期は、これといった成果も上げられずに幕を閉じた。
当初予定していた「エンジンのみの供給」では済まされず、シャシーから作らなければならなくなった。
それが最大の原因だろう。

もともと、ホンダは自動車の「シャシー」というものに、あまり力点を置いていなかった。
だから、「画期的なFFレイアウト」が話題になった「N」の時代から、峠のテンロクで敵無しだった「CR-X」まで、「バイクのエンジンを車に積んだだけ」という評価は変わらなかったのである。
大排気量、高出力のエンジンに、きしむボディフレームと向き合い続けたフェラーリとは、スタート地点からの歴史が違うのである。

でも、今回の撤退は「勝てない」が理由ではない。
「勝てない」を克服することは、即ち「シャシー開発」を克服することであり、それはホンダにとって大いにプラスになる。
「レース場は実験室」という本田宗一郎の精神にも結び付く立派な動機だ。
ソコで辞めるテはない。

しかし理由は「資金難」。
グランプリで上位を走るチームの冠スポンサーには各国で公的資金が注入され、「モータースポーツの国・アメリカ」でのグランプリ開催が、「資金難」により不可能となる時代なのである。
なのに国内では、帝国トヨタと日本グランプリの開催地を巡って提示金のマッチポンプ状態。
これでは資金が幾らあっても、間に合うワケがないのである。

資金難と言えば、チーム・スーパーアグリのシーズン途中での破綻が記憶に新しい。
もともと、参戦の段階からFIAに証拠金を吊り上げられ、エントリーの前日まで金策に奔走していたチームである。
破綻に驚きはないが、当時数千万単位の支援を示すスポンサーに対して、必要な金策は10億単位。
どだい埋まることのない、認識の乖離。
浮き世離れした金銭感覚の集まりに、F1はなってしまったのである。

とはいえ、スーパーアグリの破綻には、テレビ番組の取材を受け、そこで安易にマシンへのステッカー貼り付けを認めてしまったという、自業自得的な要素も否めないと思う。
あれが仮に、実は相応の広告料を払った上でのステッカー貼り付けであったとしても、「タレントの訪問を受け、頼まれて貼った」というカタチにしてはいけなかった。
あれでは、マシンに社名を掲げる為に、年間何億も拠出している企業に示しがつかない。

「頼めば貼らせてもらえるようなものに、ウチは年間何億も払っているのか?」

と聞かれて、担当者は何と答えればいいのだろうか。
これは、F1全体のビジネスモデルをも覆してしまう、「タブー」だった。
どんなに資金繰りに窮していても、一時の話題性欲しさにするべきことではなかった。
また、そういうコトを安易にしてしまうチームオーナーに対しての、資質だって大いに問われる。
つまり「アグリ」は、潰れるべくして潰れたと言っても、過言ではないと思うのだ。

しかしながら、「高額な広告料に見合う効果は?」と問われると、下を向いてしまうトコロがほとんどのハズだ。
「モータースポーツの振興に貢献」なんてキレイごと並べたトコロで、「出せて1億」ではないだろうか。
そんなスポンサーから預かった大事なカネの使い方が、あまりに杜撰な現代のF1。

そんな金銭感覚の麻痺した世界での、百億単位での出費。
その「異常さ」を指摘するには、「参加しないこと」が最も効果的である。
カネを払いながらガタガタ言ったって、誰も聞いてくれないのである。

だからホンダの、「資金難による撤退発表」というのは、非常に有意義だと思う。
「本田宗一郎の“夢”」というのは、こんなもんじゃないのだ。

そんなワケで、見出しだけ見ても「ちょっと外れてるカンジ」の週刊ポストではあるけれども、それを今さら記事にした意義だけは認めたい。
そんな「中吊りの見出し」だった。

「無駄にゴージャス」から脱却したF1が見られる日は来るのか。
FIAの良識に賭けたい、今日この頃なのである。




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今年の私的10大ニュース

2008/12/14(Sun)09:12

年末恒例「今年の漢字」も発表されたので、そろそろ私的10大ニュースで1年を総括してみようと思う。

<第1位>ピラニアの飼育を開始
UFOキャッチャーから「ほんの遊び心」でサルベージしたピラニア・ナッテリーの稚魚が、7ヵ月後こんなことになろうとは・・・。
今では立派な「熱帯魚マニア」です。

関連記事:自分でもイヤになるこの性分
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/7154033.html
その他カテゴリ「熱帯魚do」
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/cat_293868-1.html
で。

<第2位>親不知抜いた
悶絶するほどの歯痛の原因が、まさか「親不知の虫歯」とは。
心の準備もできないままに、人生初の「親不知の抜歯」を経験致しました。

関連記事:親も知らないワタシの秘密
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/6857938.html
関連記事:親不知抜いた
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/6897582.html

<第3位>日暮里・舎人ライナー開通
「私的ニュースとしては、たいしたコトないやんけ」って言われてしまいそうなのですが、これの開通により公共の交通機関の利用が格段に便利になりました。
その恩恵とヨロコビは、後からジワジワ来るんだなぁ。

関連記事:日暮里・舎人ライナー開通
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/6990232.html

<第4位>UK-Japan 2008の公認ブロガーとなり、そして誰よりも早くあぼーんされた
コトの詳細は「まとめ記事」:こ、公認取消ーッ!?Σ( ̄ロ ̄lll) 
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/7003710.html
で。

いや、このムーブメント、地味ながらもじわじわと来そうだったんだよ。
そしてソレを、少なからずとも応援していたし。
でもねぇ、あれだけひっきりなしに連絡よこしてたキャンペーン事務局が、あぼーん以降なんの返答も寄越さなくなるっていう「コドモの対応」に、呆れたのでございますよ。
だいたい、「大使館の便器の写真晒したからダメ」て、どんだけよ。
そんな出来事でした。

関連記事:英国大使館に潜入
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/6978940.html
関連記事:UK-JAPAN2008
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/6932960.html
関連記事:UK-Japan 2008トーク・イベント with マイケル・ジョンソン
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/7007357.html

<第5位>グーグルアドセンス、アカウントの非承認
実験的な試みだったとはいえ、メール1通で収入源を1つ失ったのは痛かった。
って復活してるじゃないかって?
まあ、「するなと言われたことは、してはダメ」というコトですよ。
収益は大幅ダウンですけどね。w

関連記事:アボされる
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/7133884.html

<第6位>今年も映画試写会に多数ご招待された
幸運なことに、今年も面白い作品を多数観ることができた。
なかでも「これは良かった」と思われるのが、以下に挙げた4作品。
NEXT -ネクスト- 試写会
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/7049007.html
「スパイダーウイックの謎」試写会
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/7026161.html
クライマーズ・ハイ試写会
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/7268709.html
「おくりびと」試写会
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/7573045.html

あと、自腹で行った「劇場版相棒」も、「面白かった」。
また来年も、多数お招き頂きたい。

<第7位>ガソリンの暫定税率失効、そして復活
あの頃、年内に原油価格が40ドルまで戻すとは、誰が予想しただろうか。
「プライスボードにリッター199円以上が表示できない」という問題が騒がれたのに、12月を半月近く残して100円を切る店舗まで現れるとは。
あまりに釈然としない価格の乱高下でした。
「今後は1バーレル200ドルを超える」と言ったヤツと、「高騰の原因は中国はじめ新興国の需要増による供給タイト感」と言ってたヤツ、出てこいやー。

関連記事:ミーハー
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/7097769.html
関連記事:いよいよ25円値下げ
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/6995572.html

<第8位>愛車の車検を取得
なんだかんだで車検を取得し、わが愛車は平成22年まで乗ることができるようになりました。
これも静かにこみ上げて来る嬉しさであります。
今後の目標は、「次回車検満了までにプリウスゲット」でしょうか。
あと2年です。
それまで壊れないことを、祈るのみ。

関連記事:流れ流れてユーザー車検
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/7845768.html

<第9位>招かれてアチコチに潜入調査
発売前サンプルからオープン前居酒屋ご招待まで、覆面調査員としてあれこれ調査させて頂きました。
今後このシリーズが「ブログライター業」として成り立ちそうで、成り立たなそうで、そんな微妙なトコロです。
何分にも景気が良くなってくれなければ、企業の広告宣伝費がですね、出てこないワケでして、なんともかんとも。

詳細はカテゴリ「潜入捜査シリーズ」
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/cat_287044-1.html
で。

<第10位>砕氷艦「しらせ」最期の雄姿を観に行った
艦番5002の「しらせ」ね。
今年退役でした。
来年はオージーから船をレンタルし、再来年には艦番5003の「しらせ」が就役するそうです。
ならもう1年ぐらいなんとかならないものかとも思いますが。

そして、この画期的な大型砕氷艦は、その維持コストの高さから保存が断念され、スクリューや錨といった象徴的なパーツを除いて、スクラップとなることが決まったそうです。
なので、お船としての姿を見るのが最後となってしまいました。
非常に残念ですが、しょうがないことでしょう。
かくなる上は名古屋の「ふじ」を観に行って、その保存の一助となれればと思っております。
本当に、お疲れ様でした。

関連記事:おつかれさま
http://blogs.dion.ne.jp/dubrock/archives/7045722.html

そんなワケで、あっという間のようで、今年も1年色々ありました。
とはいえ、2008年はまだあと半月残っているので、もしかしたらもっと重大事が起こるかも、の「今年の私的10大ニュース」でした。





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アカか

2008/12/13(Sat)09:18

その人は一見するとインテリ風、物腰は穏やかで控えめである。
その外観に油断して、天気時候から世間話などはじめると・・・

「なんだアイツは。アカか!?」

多くの方が、去り際にそう呟く。
自他共に認める「共産主義の人」である。

厳密に言うと、「共産主義」というのではないのかな。
「労働組合」というものにご執心で、「この組織を有効に機能させることで、『世直し』とまでは言わないが、労働環境を良くし、会社を良くし、ひいては社会が良くなる」という自論が展開されるのである。

その活動に関与している方を除けば、「組合活動にご執心」というのはあまり歓迎されない風潮にある。
「労働者の権利」と言うが、実際のトコロ仕事などサッパリせずに、賃上げであったり、労働時間の短縮であったりを主張する。

「カネが欲しければ、四の五の言わずにまず働け」

そう教え込まれた多数派からすれば、労働する前から権利を主張するということは、理解されないばかりかむしろ忌み嫌われる傾向にあるのである。
かく言うワタシも「従順な労働者」の息子。
世の中にそういった部類の人間が存在することを初めて知ったのは、新聞配達をしながら予備校に通った頃のことだ。

「その作業には、手当てが出るんですか?」
「なんで無報酬で、働かなくちゃいけないんですか?」

なんとなく職場の空気感からそうすることが不文律となっている労働行為について、いちいち報酬を要求する、報酬がなければ、皆が従事していても参加しない。
そんな、ちょっとメンドクサイ同僚を目の前にして、こういう奴とは友達になりたくないものだと思ったものだ。

「人が好いのもバカのうち」

そんなコトバがある。
今思えば、少しは権利であったり、報酬であったりを要求すべきだったかな、と思うことがある。
それくらい、何も言わないのをいいことに、会社からも上司からも好いように使われた20代であった。

しかしながら、「仕事」というものには学校で教えてもらえないものが多く、社会に出てから経験して学ぶものがほとんどである。
例えば、領収書の書き方。
基本的に、請求書、領収書の類いには、書き損じに修正液とかは使わない。
誤字をなぞって直すなんてもってのほかだ。
基本的に誤字はありえないし、どうしても修正する場合には「訂正印」を用いる。
それが「基本」である。

これには、「第三者による改ざん」を防止する意味がある。
勝手に領収金額が変えられては困るのである。
でもそんなコトは、学校では教えてくれない。
商業高校の一部では教えてくれるかもしれないけれど、一般的には誰も知らずに会社に入ってくるのである。

そんな、「社会人としては基本的なコト」でも、「集金は当初説明された事項に入っていないので、やらないです」なんて言ってしまえば、結局覚えず仕舞いとなる。
つまりナニが言いたいのかと言うと、「人生には、黙って『はい』と言う時期が、どうしても必要である」というコトなのである。

ハナシは、最近話題の「内定取消し」について。
「就職の内定取消し」なんて聞いたコトがない。
前代未聞である。
取り消された学生さんにしてみれば、そりゃとんでもない一大事だろう。
しかし、だ。

この一大事に「個人でも入れる労働組合に加入して、会社と団体交渉をする」というのは、果たして最善の方法なのであろうか。
ま、確かに、団体交渉によって示談金の積み増しが提示された。
その額およそ40万円。

黙っていれば、もらえなかったお金だ。
でもその40万円を得る為に、失ったものはないだろうか。
いちおう表向き、「組合活動に参加すること」は昇進には関係しないとされている。
でも、入社前のこととなるとどうだろうか。
「この学生は、何となれば団体交渉から訴訟も辞さない人材だ」というのは、次の就職活動に影響しないのだろうか。
採用担当者というものは、そういった組織に反抗的な人材を採用したがらない。
その昔機動隊に投石していた連中に限ってそういうものだ。

訴訟までして入社したトコロで、居心地が悪くてじき辞めるコトになる。
そもそも、「不動産業界が不況でも、『ウチだけは大丈夫』と言った社長を出せ」って、そもそも最初の選択の段階で間違ってはいないだろうか。
内定の段階でお断りされて、むしろ良かったとは思えないのだろうか。

そんなワケで、あれはこういうヒトたちが支えている活動なのかな、と妙に実感した、今回の就職内定取消し騒ぎだった。
何事もバランスが大事、なのである。





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益川流

2008/12/10(Wed)07:48

「アイ・アム・ソーリー・アイ・キャン・ノット・スピーク・イングリッシュ」から記念講演を切り出した、ノーベル賞3氏の中でも「ずば抜けて奇人」の益川敏英氏ではあるが、…。

まさか68にもなって、国内はおろか「全世界」に、その「英語が出来ない」という醜態を晒そうとは、語学を諦めた10代の頃には思いもしなかっただろう。
語学がとにかく苦手で、その苦手を克服するくらいなら、克服するべく時間を費やすくらいなら、むしろ得意科目で挽回すればいい、とあっさり履修を諦めたという、お世辞にも「お手本」にはならない教授センセーだ。

「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」

子供に「勉強しなさい」と口やかましく言ったら、そう聞き返されて絶句した、という人生相談をよく見掛けるが、何故親はこの質問にシンプルに答えることが出来ないのだろうか。
一言で言うなら「社会に出て恥をかかない為」であって、「生き方の選択肢を増やしておく為」というのが次点として挙げられるだろうか。
誰も、学者になる為に勉強しろとは言っていないのである。

知識は人を豊かにし、また荷物にもならない。
受験勉強では使わなかった「日本史」だって、その由来を知らずに訪れる京都奈良鎌倉がどれほど味気無いものか。
「源氏最後の将軍を暗殺したヤツが隠れていたのが、この銀杏の木」なんて蘊蓄が加われば、「ただの銀杏の木」もまた見え方が違って来るのである。

「英語はまだしも、(大学で履修する)第二外国語は無意味だろ?」という意見もあるが、世界は英語圏だけではない。
そもそも、その英語圏ではラテン語の素養が求められるというのだから、語学がどれくらい大事かは疑う余地が無い。

それらの知識を持つことで、就業にも幅が出来て多くの選択肢の中から様々な人生を歩むことが出来るようになる。
途中からの方向転換も容易だ。

対して、ある一つの興味を持った事柄だけに集中して、以外全てを排除して特化する。
これが「益川流」。
ガリレオ式に「実に合理的」であって、苦手科目の克服に腐心している学生にとっても好都合。
それが通用するなら、いっそボクも物理の成績だけで東大入れてくださいと、夢想している受験生も多いのではないだろうか。

「語学の単位が無くても、例外的に卒業が認められた。」
それくらい、「ずば抜けた物理学の才能。」
でも、発表から数年後の検証で、「どうやらそうらしい」と授賞が決まった「ノーベル賞」が無ければ、「ただのキチガイ教授」でしかない。
奥さんと買い物に行っても、レシートの裏に計算を始めてしまう「天才」。

まだアメリカに移り住んで、クラゲをひたすら切り刻んだ巨匠のほうがカッコいい気がするが、語学がダメなので「アメリカ」という選択肢までスポイルされた「背水の陣」が、氏を研究に駆り立てたのだろうか。
でも、「カタカナ英語だった」とか「お土産にチョコレートを600コ買った」とか、報道にどこか嘲笑が混じっているのが気になる。
「ノーベル賞取ったこのオッサンは、こんなに変なんだよ」、っていう。

一点に特化して資本を集中させるというのが子育てでもトレンドのようで、マスコミもそういう事案には飛び付いて得意気に報道するが、石川遼なんかはごく一握りの「特例」。
凡人の子は凡人らしく、何事にも「ツブシ」が効くオールラウンダーにするのが無難であって、定石であるのだが、そういう環境からは「ノーベル級」のウルトラCは出て来ないという「益川理論」。

子育てにはこれっぽっちも参考にならない、「いいオッサンが世界で恥をかくハナシ」だった。
学習院を出てアメリカに留学し、そのアメリカ訛りを指摘されて渡英した、なんて経歴を聞けばたいしたもんだが、漢字、それも日常使うレベルのものが書けないならまだしも、「読めない」。
「勘違い」では済まされない読み違いで、ようやくなった総理の資質まで問われているヒトのハナシではない。




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絶景かな絶景かな

2008/12/08(Mon)08:11

あまりに天気が良かったので、ちょいと車で出掛けることにした。
本当は、軽く湾岸線からベイブリッジを経て、中華街あたりを冷やかして帰るつもりだったのだが、遠くに富士山が顔を出していたので、それをもう少し近くで見たくなって、一路湘南を目指すことに。

とは言え「釣瓶落とし」とはよく言ったもので、横横から逗葉新道に至るあたりで夕暮れ時に。
そもそも出発が遅かったのである。

「ああ、日が暮れる」

少し焦りながらも国道134号線に出ると、この絶景である。

葉山

ホントは、ちょうど逗葉新道から134に出た「渚橋交差点」あたりの景色が一番良かったのだが、残念ながら車を停める場所が無かったので、岬を1つ越えた材木座海岸からの景色である。

葉山2

なので、ホントは海の向こう側に富士山を望めたのだが、稲村ヶ崎にカブってしまった。○| ̄|_
しかもその移動の間に日没を迎えてしまった。○| ̄|_
ちなみに、その左側に見切れているのが「江ノ島」である。w

そんなワケで、この先稲村ヶ崎から江ノ島にかけては大渋滞。
それがこの場所から見えている以上、わざわざ渋滞に並ぶ必要もあるまい。
滑川交差点を右折して鶴岡八幡宮から朝比奈インターへ。
そう、「帰っちゃった」のである。

そんなワケで、思わず絶景にめぐり合っちゃった今回のドライブ、昨日この景色を思わず写真に収めちゃったヒトは、結構多いのではないだろうか。
こんどはもう少し、富士山を近くに観たいと思う。





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