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忍判「えふぴーのひとりごと」

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器用貧乏

2008/05/26(Mon)08:51

「ハンカチ王子」を久し振りにテレビで見掛けた。
とは言っても、未曾有の大記録を樹立したワケではなく、打球を受けて途中降板したハナシだ。
ま、これだけのスター選手。
機会があれば一度くらいは狙ってみたくなるのが、相対する打者の人情というもの。
だから驚くほどのものでもない。

甲子園で死闘を演じ、鳴り物入りで早稲田大入りしたハンカチ王子。
初年度こそは記録的な観客動員で話題を独占したが、しょせんは大学の部活動。
そんなにそんなに注目を集め続けられるものでもないのである。

方やライバルとして「ヒール」を演じた田中投手はプロ入りして早2年。
今や「楽天のマー君」として確固たる地位を築きつつある。

どちらが正しいかなんて、人生にはそもそも「正しい」とか「間違い」など無いのだから、それについて論じるだけ時間の無駄なのだが、でも少なくとも言えるコトは、「18歳という早い段階で、人生を野球一本に絞るということが、田中投手には出来て、斉藤君には出来なかった」というコトだろう。
「早稲田大卒」という肩書きを得て、卒業後にプロ入りという選択肢も斉藤君にはある。
また一般企業、それもマスコミなどの花形に就職して、「あの斉藤」となるテもある。
斉藤君の選択はツブシが効いて、それだけに打算的である。

対して田中投手はというと、プロ野球選手としての限界が見えてしまったとて、それから「大卒」の肩書きを得るのはほぼ絶望的だ。
どんなにつらくても、球団から自由契約にされるまでは必死にもがくしかないのである。

しかも、ドラフトで指名されたのは、かの弱小球団楽天。
この段階では、誰しもが田中君の不運を「ミスチョイス」、斉藤君の選択を「スマート」と感じたに違いない。

しかし今になってしまえば、田中君は名白楽ノムラの下で「一流プロ」の仲間入りを果たし、方や斉藤君はショボい学生リーグで故障と隣り合わせの毎日。
立場が完全に逆転したかに思えてしまうのである。

これも、引退の早いプロスポーツ選手のこと。
20年経ってマー君が引退後にナニをしていて、その時斉藤君がナニをしているかなんて、誰にも分からないのである。

落ち目の男子プロゴルフ界から切望されて、高校卒業を待たずにプロ転向した石川選手は、その後の成績がパッとしない。
このままだと、「学業に専念する」とか言い出しそうな雲行きだ。
あのプレースタイルでは、4日間の安定した結果が望めないというのは周知の事実という状況下で、「プロ」を口に出してしまうのは「若さ」以外のなにものでもない。

とはいえ、今後石川選手に活躍の場が無いとは言い切れない今の段階で、石川選手のプロ転向について論じるコトも無意味だろう。

結局、斉藤君の様に選択肢を多く残した生き方というのは、つまりはどれも身に着かないのではないだろうか。
「野球『しか選べなかった』不器用さ」、「ゴルフ『しか選べなかった』不器用さ」が、良い方向に働くコトもある。
「器用貧乏」というのが世の中にはある。
そんなコトを考えさせられた、久し振りのハンカチ王子の姿だった。




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情報の開示が先

2008/05/25(Sun)08:05

「東京・強姦救援センター」が、資金難だという。
この市民団体は、性暴力被害に遭った女性に、無料で電話相談に応じてきた、設立25周年のボランティア団体だという。
その活動の意義を否定するつもりはない。

それよりも、何故「ボランティア団体」が赤字になるのか

それが気になってならないのである。

電話を受けるのであれば、電話代は基本的には掛からない。
ただ、電話を受ける「場所」は必要である。
最初は、趣旨に賛同した有志が持つ場所を間借りしたのかもしれない。
でも25年経った今はどうなのだろうか。
「所在地」として私書箱しか公開していないこの団体が、「地代・家賃」についていくら支出しているのか、非常に興味がある。
まさか閑静なオフィスビルにデンと構えてたりはしないのだろうか。

トレーニングを受けた女性スタッフが相談に応じ、弁護士なども協力しているという。
その業務、その言い方だと「まるきりの無報酬」というワケではなさそうだ。
「トレーニングを受けた女性スタッフ」は、常勤するとどれくらいの報酬になり、一日あたり何件の相談を受けるのだろうか。
それらが積み上がって、年間でどれくらいの人件費支出になり、また弁護士報酬にはどれくらいの支出をしているのだろうか。

出版物も多数ある様だが、事業収益としての採算はどうだろう。
25周年を記念して作った「オリジナル便せん」だって、会員からどれくらいのニーズが有ったというのか。

繰り返すが、この団体がどうこうと言いたいのではない。
ただ、公の新聞紙面を用いて声高に寄付を呼び掛けるのであれば、同時に最低限の情報開示をするというのが、受け取る側の最低限のマナーではないかと思うのだ。
それを、「スタッフ養成講座の受講が減り、収入減から赤字になった」とだけでカネをくれとは。
何ともムシの良いハナシである。
「良過ぎるハナシ」である。

この団体に限らず、運営が頓挫しそうな民間団体や、協同組合、事業組合の類は多い。
本業が振るわず、組合費などが払えなくなっているというのもあるが、バブル崩壊後におしなべて下げられた賃金体系が、組合内だけ温存されていたというのが主な原因だろう。
リストラを繰り返し、社長の賃金を返上してまで黒字化に努めて来たのに、業界団体の職員には年収800万級がズラリ、ではやりきれない。

「お手手繋いで護送船団」方式で皆が儲かった時代は終わったのだから、業界団体である「協同組合」の類も形態を変えなければなるまい。
ある人が、「今後協同組合はNPO法人に姿を変えるべき」と言っていた。
それは単に組織形態を変えればいいというのではなく、「意識を変えるハナシ」だそうだ。

言うは易し、行うは…

なのだが、前述の市民団体の皆さんはどう思っているのだろうか。
「有意義な活動をしてきたんです」と繰り返して沈むのを待つか、受益者負担の原則に立ってダイヤルQ2を導入するか。
今ある報酬を放棄出来ないなら、あとは2つに1つだと思うのだが。




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渋谷で12時

2008/05/23(Fri)19:39

「昼飯でも食わせてやるから来い」と言われて、のこのこと渋谷まで出掛けて行ったワケであるが・・・

SHIBUYA@style[渋谷スタイル,シブヤスタイル,渋谷駅新南口]

呼び出された先は「SHIBUYA@style」というオサレなカフェ。
http://style-tokyo.com/
ちなみに資料では集合場所は「渋谷アットスタイル」となっていたが、これだとGoogleの検索にサイトが引っ掛からない。
ドッグカフェ.jp
http://dogcafe.jp/
というサイトからのリンクで「SHIBUYA@style」のサイトを確認すると、なんと記載は「渋谷スタイル」となっていた。
つまり店主の「SHIBUYA@style(しぶやすたいる)」という意向に反して、「SHIBUYA@style(しぶやあっとすたいる)」という名前が口コミが広まってしまったらしい。
ま、こういうどうとでも読める店名なので、仕方ないと言えば仕方ないコトなのだろうが、一生懸命名前を考えた店主のコトを思うと、ちょっと気の毒でもある。

場所は渋谷駅新南口から徒歩1分とあるが、これまで渋谷駅で出たい出口に出られたコトなど一度もない。
渋谷と言えばの「ハチ公」にすら、今まで一度もお目にかかったコトが無いのだから、「新南口に来い」と言われて、「はいそうですか」と行かれるワケがないのである。
(つまり「渋谷」はあんまり得意な街じゃないんだ。オヤジ狩りされそうだし。)

と、いうワケで、渋谷駅周辺で軽く道に迷った。
散歩するにはちと暑い陽気ではあったが、たっぷり1時間ほど歩いた。
ホントは30分ほど早めに到着して、軽くアイスティなど頂く予定だったのだが、結果は軽く遅刻した。○| ̄|_
汗だくだった。
「冷房は28℃」とか寝言を言わないカフェでホントに良かったと思う。

今回のランチミーティングは、以前「ちょっとしたパーティー」に読んで頂いた、株式会社エニグモさんの企画。
エニグモさんの提供する「[プレスブログ]価値あるブログに掲載料をお支払いします。」というサイトの利用者が、当のエニグモさんに昼飯をたかる企画である。

そんなワケで、

キーマカレー

コレが約束の昼飯、「キーマカレー」である。
ホントはこの店、ランチメニューの「ステーキ」が有名なんだそうだが、遅れて会場入りした都合上ソコまでメニューをよく見ていなかった。
こういう場所ではズルズル食えないからパスタはパス、した結果、無難そうなのが「キーマカレー」だったのであるが、同席の皆さんが「ステーキ」だ「パスタ」だと頂いている中で、事務局のUSA氏とワタシと「男性陣は揃ってカレー」というあたりが、なんとも微妙であった。
こういう場所で簡単に食える「カレー」を選択してしまう男のサガが、ちょっと惜しまれたりする。
(いや、キーマカレーも美味しかったけどさ・・・。)

エニグモ
昼食の後は近くにある「株式会社エニグモ」さんの事務所に潜入。

トイレ

そしてこれがエニグモさんのトイレである。
と言ってもオフィスビルの共同施設なので、コレを掲載したからといって文句は言われないだろう。
そう願いたい。

事務所風景

せっかくなので事務所の様子も貼っておく。
「渋谷のIT企業で働くオネエサマ達」の笑顔が印象的だった。
こういう場所で働けば、そりゃモチベーションも上がろうというものだ。
羨ましい。
実に羨ましい。


新南口

そんなワケでエニグモさんを後にすると、エントランスから「渋谷駅新南口」は見えていた。
こんなに近くにあるとは、やっぱり「出口」は大事なのである。

そんな、少し渋谷に詳しくなった一日だった。

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思わず笑ってしまった出会い系メール

2008/05/22(Thu)18:12

寂しいくらいに「迷惑メール」と無縁だった我が携帯メールアドレスにも、最近ついに「出会い系メール」なるものが送りつけられるようになった。
とはいえ、

レベルは低いですが確実に抱けます!!
①ご利用女性は40歳以上の方のみとさせて頂きます。
②男女共にお相手に要求する事は肉体関係(一部、謝礼の受け渡し有)のみです。
③ホテル代に関しては女性側が負担。
http://www.*************/
━─━─━─━─━─━─
《ご利用方法について》
①ご希望の地域・パスワードを設定して頂きます。
②次に簡単な自己PRを設定して頂きます。
③ご利用されている人妻・熟女さんは全て自己PR内に携帯番号又は直アドレスが表示されておりますので、その時点で直接ご連絡をして頂いても結構です。
http://www.************/
━─━─━─━─━─━─
【注意】
乱妻は非営利目的にて活動しておりますので、ご紹介料やご連絡料へは一切のご請求は致しませんのでご安心下さい。
みたいな何のヒネリもないエサでは、オレのマグナムはビクともしない。
それが、
はじめまして。私、斉藤と申します。突然のメールで驚かれたことと思います。申し訳ありません。
貴方にお尋ねしたいことが会あって、メールさせていただきました。といっても、口に出すことは憚られるような内容ですし、その前に私の素性もちゃんとお話しなければと思っています。
http://www.***************/
貴方にお聞きしたいこと、私の素性すべてここに書きました。恥ずかしいですが、妻の写真も掲載しました。見ていただけたらと思います。
宜しくお願い致します。
ぐらいになってくると、

「これでどんなサイトに釣られるのだろう」

という興味がムクムクと湧いてくる。
先っちょがピクっとぐらいは、するってものなのだ。
ちなみにこの斉藤とかいう男の「口に出すことは憚られるような内容」とはインポのコトであり、その斉藤の嫁「美智子」とはこんなカンジ

美智子

らしい。
仕掛けは上手いが嫁が・・・である。

それが今日来たメールと来たら・・・、
はじめまして。
手っ取り早く金銭的な余裕を求めている人だと伺ったのでメールしました。
私は「素人研究所」というサークルの代表をつとめているのですが、
どうかこの研究に協力して頂けないでしょうか?
http://www.*************/

謝礼の50万円は【純菜様】に渡してあります。
どうか彼女の性的な不満を解消していただけないでしょうか?
プロフィールや写真を見て、気に入ったらで構いません。
貴方は彼女から50万円を得て、彼女は性的満足を得る。
双方、満足のいく結果になると考えています。
見ず知らずの相手をのっけから、「手っ取り早く金銭的な余裕を求めている人」と決め付けである。
失礼なんてチャチなもんじゃない。
そんな「社会常識」なんてものを飛び越えた、オオバカヤロウなのである。
(ま、当たってもいるんだけど。)

なのに、である。

サイトに行けば、「純菜」という

純菜

このオンナ、ドコかで見たコトがある。
というか、ピンクチラシから風俗情報誌に至るまで、大体このカオがデフォルトではないだろうか。
見飽きたカオだ。
(そして、似ても似つかない「本人」が来る。これも「お約束」。)
さらにプロフィール。
◆純菜様◆
◆32歳◆
◆お局OL◆
◆163cm◆
◆50kg◆
◆83/59/86◆
◆50万円◆
初めまして、純菜といいます。前にお会いしたことありましたよね?自分ごとでほんとに申し訳ないんですけど、最近お見合いの話がとても多いんです。パパが社長で娘を嫁にってうるさいんです。。SEXに対して素人の方と交えてからでも結婚はいいかな…なんて。素人の方って言ったら失礼ですか?本当にこんなこといってる自分が恥ずかしい年齢なんだけど欲求はとめられない。私と…お願いできますか?したいんですぅ。お礼っていうのも変なんですけど、50万円までなら用意できます。時間の許す限りいっぱいしよっ!!

純菜様の指定が確定しています。ご返信後、完全無料案内よりご連絡が御座います。
「なんで改行しない?」とかはともかくとして、なんであんなにセンスの良い釣りエサを撒いておいて、肝心の釣り針がコレなのだろうか
その不完全な仕上がりが気に入らない。
アタマの悪さがココで出る。

このテの業者やるヤツなど、所詮・・・

ではあるのだが、スパムメールの送信を御法度にする法整備が進む中で、最後のあがきを見せる出会い系業者の断末魔が、面白くもあり、そのメール送信システムに、ちょっと興味があったりする。
そして、こんな粗末な釣りにまんまと釣られるヤツというのが、意外と身近に居たりするから、世の中とは面白いものである。

そんなエサでは釣られないクマ・・・





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金魚すくいの金魚が翌朝死ぬ理由

2008/05/21(Wed)18:35

先日のピラニア(らしきもの?)の水槽を眺めていて考えた。
中ではピラニア(らしきもの。UFOキャッチャーに出回っているのは、「ピラニア・ナッテリー」という種類らしい。)が、気持ちよさそうに泳いでいる。
食欲も旺盛だ。

水槽はGEXの「金魚のお部屋S」というものなので、その筋の水槽からすればオモチャみたいな小型のものではあるが、世間一般に出回っている「金魚鉢」から比べれば、格段にデカい容量を持っている。
UFOキャッチャーで偶然ゲットした今回のピラニア騒動によって、今まで全く関わりのなかった「熱帯魚」に関するホームページをいくつか閲覧した。
その結論からすれば、「金魚鉢」というのは世間的な認知の上ではポピュラーではあるが、中でサカナを飼育するには「上級者向き」であるというコトが分かった。
理由としては、

水の容量が少ないので、水質管理が難しい
に尽きるようだ。

まず水中の酸素濃度、二酸化炭素濃度を適正に保つ為に、「エアレーション」と呼ばれる「ブクブク」は必須。
(しかも24時間稼動が推奨環境)
それに、水槽には「立ち上げ」と呼ばれる「サカナを飼育できる環境(水)をつくる」という工程が前提になっているので、もうこの時点で、「金魚すくいでゲットした金魚をとりあえずバケツに入れておく」が「アウト」だというコトは、分かって頂けるのではないだろうか。

一般家庭に「エアーポンプ」はまず無い。
金魚すくいで金魚をゲットして、金魚鉢を買いに行ったとしても、シロウトが「エアーポンプ」までは買わないだろう。
実際ワタシも、「梅酒を漬ける小瓶」は買いに行ったけれど、一緒に買ったのは「プラスチックの水草」と「敷石(ゼオライト)」くらい。
「酸素を発生させるセラミック」みたいなのが一緒に入っていたので、それで大丈夫だと思っていたのである。

しかしおサカナさんは、エラ呼吸によって水中の酸素を取り込んで生きている。
どんなに小さなサカナだったとて、限られたほんの数リットルの「水」で、何週間も生きていられるワケがないのである。

その環境で、ウチのピラニアさんは1週間ほど生き延びた。
これには、
・個体が小さかったこと
・一日一回、水を半分ほど換えていたこと
・使った水は、たまたまあった例の湧き水だったこと
などが理由として考えられるが、何より「もともとピラニアは環境変化への適応能力が高い」というのが、最大の要因であったと思われる。
それにしたって、今思えば体長3センチほどの極端に小さいカラダで、よく頑張ったものだと思う。
(ま、それでも、果たして「ピラニア」かどうかは定かではないのだが・・・)

次に「水槽の立ち上げ」についてであるが、これは水道水のカルキ(塩素分)を抜くというのもさることながら、「好気性のバクテリアを繁殖させる」方にこそ、その目的の主眼が置かれている。
「エアレーション」により充分な酸素が供給された環境下で、好気性のバクテリアを繁殖させることで、サカナが住みやすい環境が作られる。
反対に酸素供給のない環境下では嫌気性のバクテリアが繁殖し、つまり水が腐る
(よどんだ水が腐るのはコレが原因らしい。)

塩素を抜いた水にエアレーションを施し、「パイロットフィッシュ」と呼ばれるいわゆる「安いサカナ」を入れて、好気性のバクテリアの繁殖を促すのである。
その際、水は一時的に白濁する場合もあり、そして落ち着くと透明な「いわゆる水」の状態になるという。
その状態を「立ち上がった」と言い、この「立ち上がった水槽」にお目当てのサカナを入れるのが、「セオリー」のようなのだ。
しかも「いきなりジャボン」はNGで、「水合わせ」なる儀式を経ての投入となる。
(でないと、折角買った高価なおサカナが、無残な姿になることもあるらしい。)

いきなり水道水に漬ければ、そりゃ金魚も死ぬよ」というハナシなのである。

なので、せっかく繁殖させた好気性のバクテリアを温存する為に、
・水替えは最大で半分ずつ
とか、
・「フィルターの交換」と「水替え」は同時にしない
といったルールが出来上がるのである。
もちろん、水替えに水道水を使う場合には「カルキ抜き」(専用の薬剤を使うのが一般的)が大前提。
「キレイな水道水なら大丈夫」では決してないのである。

あと、「金魚鉢」というと

金魚

こういう光景をイメージするヒトが多いと思うが、前述の「GEX」のホームページによれば、「約4~12リットルの小型の水槽で、5cmまでの小型魚なら2~3匹、8cmまでの中型魚で1~2匹」というのが基準になっている。
つまりこのイラストの環境というのは、当の金魚にとってはチト狭いのである。
(まあ、あくまで「イラスト」なので、デザイン的なバランスが最優先なのだろうが、世間のヒトが思っている「サカナを飼える環境」って、得てしてこんなカンジなのではないだろうか。)

ちなみにこの狭い環境に「エアレーション」と「水のろ過」(特に金魚は「大量のフン」をする)を施すには、機材の大部分に手を加えて自作する必要があり、それでも、あの特殊な形状により「水が澱みやすい」上に、「容量が小さいので水変えによる水質変化が顕著」となる。
そしてさらに「美観」というものまで考慮するとなれば、「金魚鉢は上級者向け」というのも納得されるのではないだろうか。

さらにピラニアさんは「熱帯魚」なので、「水温26±2℃」が推奨環境となる。
これが意外に、計ってみると今時期の水って放っておくと20℃ソコソコしかなく、つまりほぼ通年に渡ってヒーターが必要だったりするのである。
(ヒーターを入れたら活性が上がり、食欲が旺盛になった。)
それに、エアポンプの作動音が気になり(ちなみに水槽設置場所は「リビング」)エアチューブを5m延長して室外に出した。
つまり、1280円の「金魚のお部屋S」で立ち上げたウチの水槽も、なんだかんだで3000円近く掛かっているのである。

ココまでの設備が無ければ、雑魚一匹飼うコトが出来ないとは・・・

さらに「故障に備えヒーターは2系統用意する」とか、「成長に合わせて水槽は60cmサイズが必須」とか、「水質のペーハー(pH)管理が必要」とか、上を見ればキリがない。

そんな、なんとも危うい環境下で、元気にエサを漁るピラニア(かどうかは・・・もういいですか?)君。
ポコポコ出ているエアレーションの泡を眺めていて、こんな水を飲用し、風呂水として全身に浸かっている人間て大丈夫なんだろうかと、真剣に考え込んでしまった。

そんな水、「科学的に影響がないレベル」だとしても、やっぱり気持ちのイイもんではないぞ。





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レボルバー試写会

2008/05/20(Tue)08:20

幸運なことに招待状が届いたので、試写会に行ってきた。
今回観た映画はリュック・ベッソン製作の「レボルバー」。
最初に断っておくが、ここから先あんまりイイ事は書かない。
なので好印象の感想をお探しの方は、他を当たって頂きたい。

ハリウッド映画風のポスターに「リュック・ベッソン」と聞いて、試写会に申し込んだのではあるが、いざ招待状が届いて改めて「レボルバー」について調べてみると、「良くないシグナル」があちこちに見受けられる。
アメリカではなくヨーロッパの配給会社であったり(クレジットでは「イギリス・フランス合作」となっている)、実は2005年に製作された映画だったり。
それに、「『あの』TAXIのリュック・ベッソン」と言われて騙されちゃったりするが、「TAXI」という映画自体が『…』だったというのを思い出したりもするのである。

とにかく、「やっちゃった感」はプンプンしながらも、せっかくご招待頂いたからには行かないワケにもいかない。
ま、「試写会」なんて、元来そういう趣旨のものではないかと自分に言い聞かせて、会場へと向かったワケである。

開場の10分前に到着すると、既にソコには長蛇の列。
それも開場と同時にすんなりと飲み込まれ、30分後の開映を待つばかりとなったのであるが、ココで「酒井彩名さんのトークイベント」がサプライズ企画として差し込まれた。
最初こそ「おぉー」という空気だった会場も、次第に「早く映画始めろよ」という雰囲気になる。
そもそも「酒井彩名」と「レボルバー」の必然性が、最初から全く無いのである。
しかも「酒井彩名」て、どうよ。
いくら仕事とはいえ、こんな「完全アウェー」な状況で、時間まで自ら舞台を降りることが許されない芸能界とは、何とも厳しいものである。

そんな余計なサプライズで15分遅れた本編上映。
それでも、最初の30分はそこそこ楽しめた。
というか、むしろ「面白かった」。

「詐欺師」のハナシである。
「騙すか、騙されるか」みたいな展開で、銃とかもガンガン撃っちゃう。
スリリングである。
それが、途中から騙されまいとする内面心理の描写に変わって行き…、

あのね、うまく映像化する術を知らないなら、するな。

というか、「何とも実験的」というか何と言うか。
ともかく、このワケの分からない演出がしつこ過ぎて、「ギブアップ」なのである。
(ちなみにこの演出は最後まで続く。)

それでも、「騙されるな」「全てを疑え」と囃したてられた作品なので、「一体『ゴールド』とは誰だったんだろう」というトコロまで確認しなければ気が済まない。
その一念だけでひたすらした「我慢」が報われないエンディングに、落胆。
というか、「あーやっぱり」か。
まあ、フランスの映画とかはこのテが多いので、観る前からしていた予感を確認する結果になったのであるが、この部分を指して「全てを疑え」というコトであったなら、配給会社もヒド過ぎだ。

もっと尺を詰めて90分くらいで。
そして、ラストに凡人にも分かるような「オチ」と「種明かし」を。

やっぱりヨーロッパの映画は好きになれない、と再確認した夜だった。
セリフがフランス語ではなく英語だったのが、唯一の救いだろうか。
そんな、テレ東で平日の午後2時くらいにやってる的映画だった。




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霊峰 蔵王

2008/05/19(Mon)09:20

大鳥居

天気が良かったので、久しぶりに蔵王エコーラインに上がってみた。
ゴールデンウイーク前の開通を目指して除雪するのが例年の慣例ではあるが、そのゴールデンウイークは観光客が殺到して混雑が甚だしい。
なので、「ゴールデンウイーク後早い段階で」というのが、ココを快適に訪れるポイントとなる。

新緑

そんなワケで、霊峰の入口となる名物の「大鳥居」をくぐって山頂の「お釜」を目指すと、まずは目にも眩しい新緑に出迎えられる。
やはりこの時期の新緑には何か「エネルギー」が満ちているような気がして、そういう場所に訪れるコトによりその「エネルギー」を貰えるような、そんな感覚を覚える。

中腹付近

そんな木々も次第に背丈が低くなり、・・・

高山
高山特有のこの景色となる。
このカンジは富士山に通じるものもあるが、「唯一一箇所の高まりを目指す富士登山」ともまた違うもの。
平地では「春」というよりむしろ「初夏」の気候であるのに、この違いもまた「山」の面白さでもある。

そしてついに、「雪の壁」のお出迎えだ。

雪の壁

以前よりも、「壁」が低くなったような気がする。
しかしそれよりも、その雪の「汚さ」に地球環境の「汚染」といった問題が感じられる。
大気汚染はこんなトコロでこそ顕著に現れるのである。

山頂付近

そんな「雪の壁」もなくなるともうすぐ山頂である。
今回は視界不良で「お釜」が拝めなかったが、まあココまでの道中だけでも充分だろう。
惜しむらくはこの山頂の「お釜」へと通じる最後の区間が有料であること、そして、その料金所の通過に必要以上に時間を要し、それが、麓までの渋滞の原因であること。
(ってか、ココで観光案内とか聞く方も聞く方だし、それにいちいち長々と説明する方もする方だと思う。)

「一回いくら」

ではなく、何がしかの小銭を落とせるような、落としたくなるようなビジネスモデルの構築が先だと思うのだが。
そんなコトを考えながら、霊峰蔵王を後にした。
まずは「大鳥居」を塗りなおしから。

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